無機セラミック塗装とオイル塗装との比較試験を行いました。
水道水を各サンプル材に滴下し、12時間経過後に輪ジミの程度を比較観察を行いました。
12時間後、水滴は、染み込まずに残っておりました。その後水を固く絞った布でキレイに拭き取り、乾いた状態において観察しました。

●結果
各サンプル材の結果写真を下記に示します。 丸線で囲んである材に輪ジミが見られました。
●ヒノキ
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●カバ桜
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●ホワイトオーク
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●ウォールナット
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●チェリー
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●結論
水道水を各サンプル材に滴下し、12時間経過後に輪ジミの程度を比較観察を行った結果、オイル塗装におきましては、ヒノキ以外 強い輪ジミを確認致しました。
※ヒノキでは、無塗装でも輪ジミの発生はありませんでした。
セラミック塗装では、全ての材料におきまして 輪ジミの発生はありませんでした。
ウォールナット・チェリー材では、若干の白化変色が見られましたが、特に気になる程度ではありませんでした。
今回の試験で、水滴による変色防止は、オイル塗装よりセラミック塗装におきまして効果があることを確認できました。
水などの汚れが心配されない家具では、木肌を生かす塗装としましてオイル塗装(オイルフィニッシュ)は、有効と考えますが、 テーブルの天板などに使用した場合には、やはり汚れなどが付くのが避けられません。 セラミック塗装では、木目の美しさをそのままに、汚れ・シミが付きにくい塗装になります。 この事から、ヒノキベースのダイニングテーブル天板には、セラミック塗装を採用しております。